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2015/11/23

サボテン絶滅の危機が高まっています

ほとんど雨の降らない乾燥地で生きていけるサボテンたち。かなりタフに見えますが、実は、3割近くのサボテンの種が絶滅の危機に直面しているそうです。

サボテンは動物たちに食料と水を提供し、
動物たちはサボテンの花粉を媒介して実をつけるのを助けています。


今年10月に、サボテンの種の世界的な評価の結果が発表されました。このような世界的な総合評価が行われたのは初めてとのこと。実は、ホ乳類や鳥類よりも危機の度合いが高いことが判明したのです。

危機の原因は、生きているサボテンやタネの違法な取引によるものです。その他に、放牧や農業も脅威になっています。


サボテンは乾燥地の生き物たちの命を支えています。


サボテンは、南北アメリカ大陸の乾燥地にすむ多くの生き物にとって、食料や水分を得るために不可欠の存在なのです。野生のシカ、ウサギ、ネズミ、コヨーテ、七面鳥、トカゲ、カメなど多くの種がサボテンを頼りに生きています。また、人間が利用しているサボテンは、なんと1480種もあります。


1975年以降、ほとんどのサボテン種がワシントン条約付属書に掲載されましたが、コレクターによる違法取引の脅威は続いています。

サボテンの危機に関するIUCNの報告書