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2015/05/17

スイスで自然保護と鉄道の旅

スイスには、多くの国際機関がありますが、環境保護団体のWWFの本部や、国際自然連合IUCNの本部もおかれています。スイスは、永世中立国として知られていますが、大国に囲まれたことを活かして外交に長けた国としても有名です。多くの人がフランス、ドイツ、英語などの数カ国語を流暢に話せます。世界中の人と協力する必要がある自然保護の仕事のためには、主要な言葉を話せると役に立ちます。

ジュネーブからチューリッヒへ向かう車窓からの風景。清々しい空気。


会議と打ち合わせのためにIUCN(現地では、フランス語が使われ、UICNといいます)にお邪魔しました。IUCNは、各国の政府や国際機関、NGOなど1200のメンバーからなる国際機関です。1万人を超える科学者と1000人のスタッフが自然保護のために働いています。スイスの本部は、とても静かでのどかな場所にあります。

淡水生態系保護のセミナーに飛び入り参加。

IUCN本部から近いレマン湖のほとりには、美しい町があり、観光客も多く訪れていますが、それでも、なぜか時間がのんびりと流れている感じがします。

レマン湖にいた珍しいカモ。

あちこちに水飲み場が。直接飲めるそうです。
たいてい花が飾られています。

スイスと言えば、鉄道ファン垂涎の国!美しい山や景色を見ながら移動できて、爽快でした。

レマン湖周辺にはワイン畑が広がっています。
最近スイスワインは人気なんだとか。


鉄道好きには楽しめる場所がたくさん!

地元の方にホームディナーに誘っていただきました。夕方、まだ日があるうちのアペリティフのあと、会議の参加者たちと一緒に近くの自然道で散策を楽しみました。“散策”といっても、生物の専門家ばかり。すごい双眼鏡やカメラを持ち、生き物や樹木を見つけるたびにミニ講義。鳥を見つけては鳥の学者がなんという名前でどんな生態なのかを説明してくれるし、ここにしかいないカメが池にいたと誰かが見つければ、は虫類専門家が走り出して見に行き、ずっと離れないし。いつまでも少年のような大人たちと一緒にいると、心から楽しめます。

ディナーには、いろいろな国から来ているインターンの若い方達も加わって、さまざまな情報交換が行われていました。美味しい家庭料理を作ってくれたホストに感謝。ここでは空気が澄んでいて、星空がとてもきれいでした。部屋での歓談の合間にワインを持って外に出てお庭のベンチに腰掛け、しばし星空見学。