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2015/04/22

ベジタリアンとハラル食。命を支える他の生き物の命を考える

ハラル食


世界の不穏な情勢は続いている。そんな折、イスラム教への関心が高まっているという。一部の過激な人々の行為への反感を持ちながらも、冷静に世界の情勢を分析したい人たちは、この宗教の歴史や教えを正しく理解したいと思っているのではないだろうか。実は、世界のほぼ2割の人がイスラム教徒。そしてその数はさらに増えると予測されている。

イスラム教徒は豚肉を食べてはいけない、ということは広く知られているが、それだけではなく、イスラム教で合法とされる方法で処理された「ハラル」食のみを食べている。世界の各地でムスリムの人々が増えるのに従って、ハラル食を食べることができるレストランや、ハラル食材を買うことができるお店が増えてきた。

ムスリムの多い国に行くときは鳥を注文することが多いかも


食べることは、他の生き物の命をいただくことだ。殺生を禁止している宗教もあるが、私たちが命を終えるまで、他の一切の命を奪わないということは不可能である。生命を構成する物質は一カ所にとどまっていない。「動的平衡」で福岡先生が書いているように、私たちの細胞は常に入れ替わっているのだ。身体を維持するためには、外部から食べ物を取り入れ細胞を入れ替えることは避けて通れない。

ただ、命を奪われる側の命を奪われる瞬間のことを想像すると、生き物、特に動物を食べることが辛くなる。生きたまま調理をするものとか、生きたまま食べる料理法とかは、わたしには残酷に見えてしまう。とりわけ日本では、生き作りなどのような料理があって閉口する。

ベジタリアンになることも考えた。野菜は好きだし、野菜だけの食事でも大丈夫。機内食でベジタリアンメニューを選んだりもする。でも、栄養のことや、動物食品(肉、魚、卵、牛乳など)の味が好きということもあり、肉と魚を食べることをきっぱりと止めることは難しかった。

肉を食べたときに、ふと考えた。宗教的な作法に則って作られるハラル食は、命に敬意を払う食べ方なのではないかと。何でも際限なく食べて、たくさん残してしまう人々が多く住む国で、ハラルのような方法を取り入れることができないものだろうか。


ハラル作法に則って準備された食材。


ニワトリを食べる


かなり前のこと。東南アジアのある町に長く滞在した。ここには大学が多く、学生の街としても知られている。下宿の近くの食堂が安くて美味しくて、すっかり常連に。学生たちとも仲良くなった。ある休日、近くの遺跡を見に行くことにした。友人たちに「自分だけで路線バスで行く」と話すと、心配したかれらのひとりが一緒に行ってくれることになった。

世界遺産の大きな遺跡をまず訪れ、さらに、農村の村に点在するさまざまな中小規模の遺跡をレンタサイクルで回ることに。あたりには田や畑が広がり、ときどきアヒルの群れやウシの隊列、頭にかごをのせて小さい子どもの手をひいた女性たちとすれ違う。

自転車で農道を走っているとき、ついさっきまで青かった空がにわかに暗くなってきた。大粒の雨が乾いた道路をすぐにぬかるみにしていく。大きなリンガを祀った遺跡についたときには、土砂降り。遺跡の脇の大きな木の下で二人で雨宿りをした。

遺跡の前の小さな農家の前庭では子どもたちが遊んでいる。やがて、お母さんと思われる女性が大きな盥の前の木材で作業の準備を始めた。そこに足を一緒にロープでつながれた15羽くらいのニワトリが運ばれてきた。

女性は、手刀でニワトリののどをスパッと。赤い血が盥の中に流れていく。ニワトリはロープにつながれているので逃げられず、ばたばたと羽を動かし、やがて動きが鈍くなった。女性は手際よく順番にニワトリののどを切っていく。お互いにつながれているニワトリは、隣のニワトリが切られるのを感じていたはずだ。

「うわ・・」とわたしが目を逸らしたのを見て、彼は「Amyは見る勇気がないんだ」と言う。 「殺されるのを見るのは好きではないよ。」 「でも、料理されたら食べるだろ?」 確かに。フライドチキンになっていたら、飛びついてしまう。

このとき、食べることは、命をいただくことだと心底感じたのだ。それ以来、食事をするたびに、そこにある食材の命のことを考えるようになった。人の食材にされなかったら、その個体は生き延びて、もっと子孫を残せていたかもしれない。

その後、わたしは自然保護の仕事をするようになり、食材がどこからどのように運ばれてくるのかを明らかにすることの大切さを実感している。

飽食事情や食糧の廃棄のことを聞くたびに悲しくなってしまう。命をいただいていることへの感謝を忘れないために、ハラル食のように食材が処理されていれば、少しだけほっとして食べられるのに、と思うのである。


2015/04/14

スマトラ島ウェイ・カンバス国立公園で考えるエコツーリズム③ 不思議なサル、スローロリス

ウェイ・カンバス国立公園の周辺には、スローロリスという不思議な生き物がすんでいます。スローロリスは、樹液や花の蜜や果実を食べる夜行性の小型霊長類です。

スマトラ島南部にすむ野生のスローロリス©Russ Mittermeier


スローロリスを探してナイトウォーク


エコロッジで紹介していただいた専門のガイドの方について、ナイトウォークに出かけました。辺りは国立公園からほど近い小さな農村で、キャッサバなどの畑や、小さな林が点在しています。

スローロリスは木の上にいるので、上を見ながら歩きます。でも。ずっと上を見上げて歩いていたら、首が痛くなってきました。そのとき、「あっ!」と声が。ガイドの方がライトを照らす先、高い木の葉の間に、黒い小さなシルエット。二つの目がライトを反射しています。体長はだいたい30センチくらいでしょうか。背中に黒い帯の模様があります。

スローロリスの背中。黒っぽいラインが特長。©Russ Mittermeier

かれらは、スローロリスというその名に似合わず、動きが素早いようです。あまり長い時間ライトを当てるとかれらの目への負担が大きいので、すぐにライトを外すのですが、ちょっと目を離すと見失ってしまいます。

「こっち!」とガイドさんの声。今度は電線の上を走っています。小さくてふわふわした体つきがまるでぬいぐるみのようです。


スローロリスの危機


実は、その可愛さが問題なのです。スローロリス(この種はスンダロリス)は、インドネシア国内でも、ほかの国でも、ペットとして人気が高く、これまでにたくさんのスローロリスが捕まってしまいました。

スローロリスは夜行性なのですが、ペットのスローロリスは、昼間も人間にかまわれて眠ることができず、すぐに弱って死んでしまうと言います。

IUCNのレッドリストで絶滅危惧種に指定され、ワシントン条約でも保護されましたが、特に2000年以降は数が減る一方でした。レッドリストでもっとも危険度が高い(EN)にリストされ、2007年にはワシントン条約でもより厳格な付属書Ⅰに掲載され、国際取引が禁じられています。

スローロリス(Sunda loris)の生息地

スローロリスの生息地であるスマトラやマレー半島では、
アブラヤシ栽培などのため生息地が急減しています。
http://www.iucnredlist.org/details/summary/39759/0

スローロリスの数は、いまも減り続けています。一番の脅威はペット取引目的の違法狩猟。そして、生息地の破壊。スマトラの低地熱帯林は、猛烈な勢いで減少しています。


スローロリスを守る可能性-「迷信」とエコツーリズム


わたしたちが歩いた村では、たくさんのスローロリスを見ることができました。そんなに人目につきやすいなら、捕まりやすいのではないかとも思われるのですが、この村にはスローロリスを守る「迷信」がありました。

「スローロリスに触ると、家族に災いが起きる」というのです。そのため、彼らはスローロリスを見るだけ。見てカワイイと思うそうですが、決して捕まえようとは思わないそうです。

さらに、彼らは、ガイドが観光客を連れてくることを知っています。エコツアーから地元にベネフィットが落ちれば、観光資源であるスローロリスを守ろうとする動機付けが強くなります。外からやってくる違法なペット業者は、村人に見つかり追い出されるでしょう。

スマトラ南部の名産のひとつはドリアン!
大好きな人と絶対食べられない人にわかれます。。

エコツーリズムとかれらの「迷信」を組み合わせたら、保全のための一つの手段になるかもしれません。調査と保全手法デザインとその普及を組み合わせたプロジェクトを企画し、この近くのほかの地域に広げられないかと考えています。


スローロリスを探して歩いていたら、ヨタカにも出会えました。

2015/03/24

スマトラ島南端のウェイ・カンバス国立公園で考えるエコツーリズム②

バンダールランプン空港から南へ110キロ。ウェイ・カンバス国立公園のゲートで国立公園に入る許可証をもらいます。近くのエコロッジにチェックイン。このロッジで専門のガイドを頼んで、野生の生き物たちを見ることができます。

南国の花や植栽が美しいロッジ
Way Kambas 国立公園入り口

ロッジ近くのトレイルで見られた希少な生き物の記録

この地域には、とても希少なスマトラトラがすんでいます。案内してくださったレンジャーの方もこれまでに数回見かけたことがあるそうです。自然保護団体がカメラトラップ(夜間の動物の行動を赤外線で察知して自動で撮影するカメラ&ビデオ)を使用したり、足跡やフンなどの残された手がかりを収集して、生態を追っています。

カニクイザルやブタオザル、シアマン(フクロテナガザル)などの霊長類に出会う機会もありました。特に川縁ではたくさんのカニクイザルの群れに出会うことができました。

また、スマトラゾウもいます。ゾウを使った観光施設があり、国内や中国からの観光客が訪れているそうです。ゾウについては、地域が抱える問題もあるのですが、別の回に詳しく書きたいと思います。


カニクイザル。でも、カニよりも木の実の方が好きみたい。
ふと近くの木を見上げると、トカゲが。動きが敏捷。
黄色いくちばしが印象的なドラーバード

子犬くらいの小さいマメジカや、ヒヨケザル、シアマンなども、ふとした瞬間に現れます。川縁では、カニクイザル、ブタオザル、そしてサギをはじめたくさんの水鳥たちに出会うことができます。わたしが一番気に入ったのは、重量感のあるドラー・バードです。


緑がきれいなハチクイ(bee-eater)
夕方にはとくにたくさんのサルたちが川べりに現れます。
スマトラサイは大切に飼育されています。
世界的に注目されるサイの保護センター。
リサーチに加え、密猟者の取り締まりが行われています。

スマトラサイは、この地域では野生絶滅してしまい、現在は数頭の保護飼育が行われています。野生の個体が生息しているのは、ジャワ島のウジュンクロンだけになってしまい、極めて深刻な状況にあります。

エコツーリズムとは

エコツーリズムは、その地域の環境にできるだけ負荷をかけないで、自然を楽しむ観光です。希少な動植物をみることができるのが醍醐味ですが、そこに暮らす人々がいれば、生活を垣間見させてもらうのも旅の面白さでしょう。また、その訪問が、見た生き物たちにまつわるストーリーを調べたり、保護の取り組みに付いて学ぶきっかけになるのもよいと思います。

観光客の数が増えると自然への負荷が増えてしまうので、エコツーリズム業界も工夫すべきことが増えそうです。が、裏を返せば、「産業として新たな可能性がある」のではないでしょうか。

2015/03/19

スマトラ島南端のウェイ・カンバス国立公園で考えるエコツーリズム①

スマトラ島南部のウェイ・カンバス国立公園(Way Kambas National Park)。ここには、急激に減少するスマトラ低地林にわずかに残された貴重な森が守られています。

ボートで川をすすむ。両岸にサルや鳥たちが次々に現れる。


さまざまな生き物たちがすむ森


シアマン(フクロテナガザル)が軽快に枝を移動して行きます。

シアマンとも呼ばれるフクロテナガザルを探して朝の散歩。
黒い体毛で、その名の通り、手が長い。高い木の上を大胆に移動して行きます。

シアマンを探して上ばかり見ていると、地上の貴重な生き物を見逃すことも。マメジカというとても小さなシカが小径を横切って行きました。その途端、「あっ!」上空を横切る風呂敷のような影。ヒヨケザルが樹幹を滑空したのです。

ジャカルタから飛行機で1時間もかからないバンダール・ランプン空港から、車で数時間の移動。首都へのアクセスのよさは、自然への脅威ももたらしやすく、この周辺のスマトラの低地森林は、この数十年で急激に減少し、間もなくすべての森がなくなるのではないかと懸念されています。紙製品を作るため、さらにアブラヤシのプランテーションを作るために、次々に森林が伐採されてしまったことが最大の原因といわれています。また、この地域は倒木や枯れた草などが長年かけて積上ってできた泥炭湿地なので、一旦火災が起こると泥炭層が燃え、なかなか消えずに森を焼き続けます。

そんなスマトラ南部に残る、このウェイカンバス国立公園とブキットバリサン・スラタン国立公園は、スマトラの野生生物たちにとっても貴重な生息地で、スマトラトラ、スマトラゾウ、バク、ドール(アカオオカミ)を始め、絶滅が心配される希少な生き物たちがすんでいます。

次回、ウェイカンバス国立公園で出会った生き物たちについてご紹介します。



2013/10/01

スマトラサイはベジタリアン

スマトラサイは、柔らかい葉っぱや果物や野菜が好きなベジタリアンです。

柔らかい葉っぱが好き♡


サイはたくさんの量を食べるので、この国立公園にいる5頭のサイのために、5人の“フード・コレクター”が毎日、葉っぱを集めてきます。ここは原始の森ではなく、二次林ですが、サイにとっては、柔らかい葉っぱを見つけやすい森なのです。

嬉しそうに葉っぱを食べてます♡


以前は農地の近くからも葉っぱを集めてきていたのですが、農薬がかかっていたためサイがおなかを壊してしまい、今では、“無農薬”の葉を集めるように気をつけているそうです。サイの食べる葉っぱのために、種を蒔き、木を育てるプロジェクトも行われています。

飼育員のみなさん


飼育員のみなさんは、愛情たっぷりにサイを世話していました。ここで働いて10年になる飼育員のサルノさんは、担当のサイにとって、何が好物でどんなふうに食べたいのか、完璧に把握しています。たとえば、地面に直接おかれた食べ物は嫌がるので、汚れてしまうと洗い直してあげています。また、スイカやカボチャなどの果物スイーツが大好きなので、健康検査があるときなどは、果物で気を引きつけている間に、獣医さんが検査をします。





2013/09/21

絶滅の危険が高まるスマトラサイ

スマトラの国立公園で、スマトラサイにあいました。その横顔は、なんとなく哲学的な趣。



絶滅の危機にあるサイ
アフリカに2種、アジアに3種と世界に5種類のサイがいますが、すべて絶滅の危機に瀕しています。なかでも、スマトラサイ(学名Dicerorhinus sumatrensis)は、IUCNのレッドリストで危険度が最も高いCRにランクされ、スマトラに200頭前後しか残っていません。マレー半島にも生息していましたが、いまでは絶滅してしまったと考えられています。

現在も個体数は減少しています。その大きな原因は、生息地の破壊と角などを狙った密猟です。すべてのサイは、ワシントン条約付属書Ⅰに掲載され、商業上の輸出入が禁止されていますが、それにも関わらず、密輸、密猟が後を絶ちません。サイの角は髪と同じ成分なのですが、難病に効くと迷信されていて、中国やベトナムなどにはどんなに高くても買うという人々がいるのです。

いまやサイの角は、薬でなくて「毒」
取り締まりなどではサイを守る上で十分な効果が上がらず、あまりに密猟が深刻なので、最近、南アフリカなどで保護のための新たな手段が始まりました。角に毒を注射するのです。人に害のある毒ですが、サイには問題がないものです。サイの角はもはや薬ではなく、毒なのです。

関連記事:
「アフリカ野生生物保護区では、密猟を防ぐために角に毒を」
http://www.bbc.co.uk/news/world-middle-east-22284638

http://www.theguardian.com/environment/2013/apr/04/rhino-horns-poisoned-poachers-protect

http://www.dailymail.co.uk/news/article-2335274/Rhino-horns-poisoned-painted-PINK-poachers-away-revolutionary-scheme-South-Africa.html


難しい繁殖
スマトラサイは飼育も難しく、飼育例は世界で20頭ほどと少なく、繁殖成功例も非常に少ないです。ただ、2012年には、スマトラで子どもが誕生し、大きな明るいニュースをもたらしました。この子は、Andatuと名付けられました。「神の贈り物」というすてきな意味です。現在は1歳。だんだん角も伸びてきて、そろそろ母親から離れる時期が近づいていますが、まだ母親に甘えています。

1歳になったAndatu。「神の贈り物」
Andatuの誕生を通して、いままで謎に包まれていたスマトラサイの繁殖について、少しづつわかってきたそうです。

たとえば、交尾は乱闘しているのかに思えるくらい激しいそうで、体には大きなかみ傷が残っていました。

また、妊娠したかと飼育員が喜んだのもつかの間、胎児が母親の体に取り込まれてしまうことも何度もあり、妊娠継続して出産に至ることは難しいそうです。

もしかしたら、このこともスマトラサイの個体数があまり増えない理由になっているのかもしれません。






2013/09/20

大都市ジャカルタは、より大型、より高級に。



多数の島を持つインドネシアの首都・ジャカルタは、この国の多様な自然と文化を訪ねる旅の最大の拠点です。

7年ぶりに訪れたこの大都市は、今まで以上の活気を放っていました。まず、スカルノ・ハッタ空港がきれいで便利になっていてびっくり。そして、空港からの道中、周囲を走っている車が新しい。おしゃれなお店も増えていました。最新の高層ビルや一流ホテルも増え、大型のショッピングセンターもあちこちにできていて、世界からの一流品が並んでいます。

歩道も以前よりゴミや物乞いが減ってます。ただ、ときどき平らでないところとやいきなりの穴とかもあるので、気をつけて歩かないと。渋滞がひどくない週末なら、ベモやタクシーにのれば、お手頃価格で中心部を移動できます。

オーガニックレストラン

雰囲気の良いベトナム風レストラン。
ベトナムコーヒーとコロッケが美味しい!

このコーヒー屋さん、いろんなコーヒーがいろんな飲み方で注文できます


インドネシアで調査などを行う際に、ジャカルタは情報収集とネットワークに重要な場所です。国際機関やNGO、政府機関や大使館関係、主要関係者へのアクセスが集中しているからです。

フィールドから帰ったあと、熱いシャワーを浴びることができ、たくさんの食べ物の選択肢があり、たくさんの人のうごめく様子を感じられることなども、熱帯以外の国からの訪問者に休息をくれる場所とも言えるかもしれません。

ただ、渋滞はものすごいです。上空の空気もヘイズっぽい日が多いのは、排気ガスの影響もあるかもしれません。友人一家は、最近の渋滞のひどさと空気のひどさに、緑の多い近隣のボゴールへ引っ越しを決めたそうです。

インドネシアは、森林保護を含めた気候変動への取り組みを強化を表明しているのですが、経済発展にともない、自然資源の開発や土地の転用によって森林が急激に減少しています。森にすんでいた希少動物もどんどん減っています。一方、希望になるのは、エコツアーが増え、自然への市民の関心が高まっていることと、環境学習が増えてきていること。子供たちの世代から、新しい自然保護を基盤にした経済や政治を行うリーダーが育ってくるのを期待しています。

昔ながらのサテ屋さんも健在で美味しい。
ひたすら串刺しを作る男たち