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2015/07/05

コーヒーやチョコレートにも大きな影響。世界中で深刻化する干ばつと天候不順

ブラジルの干ばつ


昨年、世界最大のコーヒー生産地ブラジルでの深刻な干ばつによって、コーヒー生産量が減少し、コーヒー豆の国際市場価格が急騰しました。ここ数年、天候不順による農作物への影響が問題になっていましたが、昨年は、干ばつで収穫量に影響があったのに加え、収穫時期にはエルニーニョによって降雨があり、豆の乾燥工程に影響したそうです。

ブラジルのサンパウロでは、昨年大規模な森林火災が頻発。降雨量が減り乾燥した草木は燃え上がるのが早く、なかなか鎮火できなかったようです。ブラジルでは、農地開発などによって森林の面積が減少し続けています。


ブラジルのセハードを空から。もとの自然はあまり残っていない。放牧地や大豆畑が多い。

ガーナでカカオ生産低迷


チョコレートの原料であるカカオの生産地ガーナでは小雨が続いており、昨年のカカオ豆収穫量90万トンに対して、今年の収穫量の見込みは、約70万トンと大幅に減少すると見込まれています。昨年西アフリカを襲ったエボラ出血熱は、カカオ生産地のガーナやコートジボアールなどには広がらなかったものの、国際市場価格上昇に影響し、ハーシーなど世界の大チョコレートメーカーが小売価格を8パーセントも値上げしたそうです。今年は生産の減少によって、さらなる価格高騰が懸念されています。

おいしいチョコレートは、なぜか
カカオ生産地ではない国からやってきます。
今年は、天候条件に加え、カカオの木を守るための農薬などの使用時期が遅れたことも、生産不調に影響しているようです。

2011年以降、カカオ価格が2年間にわたり低迷したことによって小規模農家の収入が減り、政府から支給される苗木や農薬購入のための補助金を農家が使いたがらず、農薬や木を守るための菌を買う時期が遅くなったことが影響しているとガーナ・ココア・コーヒー・シア農家協会は分析しています。(ウォールストリートジャーナル記事参照)

円安が続いているため、日本では輸入品であるコーヒーもチョコレートも値上がりしていますが、中国などで急速に需要が増加していることに加え、生産地の気候不良によって生産量が減ってしまえば、さらに値段が上がる可能性があります。

農作物生産には、安定した気温と降水が必要です。発芽、苗の成長、開花、結実、収穫というそれぞれの生育の段階に適切なタイミングでの環境の条件が重要なのです。そして、生産者の生活や生産国の状況などの社会的条件、選ぶ人の目利き、取引における国際的な安定、商品を生み出す技術など、私たちのところに届くまでには、実に多くの要素が絡んでいるのです。

気候変動の影響はますます深刻に


カリフォルニアでもここ四年にわたり深刻な乾燥状況が続いていて、農業や生活用水の不足や大規模な森林火災が問題になっています。

カリフォルニアの乾いた大地に植えられた農作物。
畑には灌漑のホースが張り巡らされている。

アメリカの食を支えるカリフォルニアの干ばつ


カリフォルニアは、アメリカ農作物の大生産地。高速道路を走ると、トマトやオレンジを積んだトラックとすれ違います。乾燥した大地の中で、アーモンドやトマトなどの青々とした農地は不思議な光景に見えるのですが、畑にはくみ上げた地下水を供給するホースが引かれているのです。多量の水が使われるため、長い時間をかけて蓄えられた地下水は、かなり減ってしまっているそうです。この地下水や川からくみ上げる水は、シエラ山脈に降る雪をもとにしていますが、近年、積雪量が減少し、さらに気温が高くなっているため、早い時期から解け出してしまっています。

家庭に例えると、父親の収入が減り(降雨減少)母親も働きに出た(地下水汲み上げで枯渇)のに、子どもにかかる教育費がどんどん増え(農地拡大)、生活費全般も値上がり(森林火災の増加)して、父親に定年が迫っている(森林面積の減少、気候変動)−というような状況。

カリフォルニアワインも収穫が減ると見込まれています。ただ、昨年の収穫は、少ない降水量のため、味が良くなっていると分析されています。


2014/02/20

ソチ・オリンピックで"スターバックス"のなぞ

「どうぞご内密に・・・“NBCのオリンピック・ラテ”の秘密」みたいな英語のタイトル。何日か前に読んだWSJに、面白い記事がありました。

オリンピックのスポンサーではないスターバックスのカップが会場に?公式スポンサーのマックカフェのカップでなく、あの緑の人魚?まさか幻?ソチから一番近いスタバだって、350マイル(約560キロメートル)も離れているのに。

オフィス用のスターバックスのポット。参考に。
オリンピック会場ではバリスタがいるそうなので、違うやり方と思いますが。

このミステリーの答えは、NBC。2500人もの人員をソチに送っているアメリカの巨大メディア。彼らにとってスタバなしの日常は考えられないみたい。自前のスタバ・バリスタを送り込んだそうです。スタバスタッフだけで、57の国のチームの人員よりも多いとか。

「ナポレオン曰く、「兵隊は胃袋とともに進む」」とNBCのオリンピック担当上級部長。今のところ最もメダルを獲得しているアメリカは、毎日、オリンピック報道で盛り上がっています。

■ネットを検索したら、記事が日本語でも報道されてました。
「ソチにスターバックス出没の謎」
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304445404579388130337768474.html


ニューヨークでもワシントンDCでもロスでも、スタバには朝も昼も長い列ができています。すっかりアメリカの生活スタイルになったスタバ。実は、フェアトレードやコンサベーションコーヒーなどを通して「倫理的な取り組み―シェアード・プラネット」に力を入れています。

ほかでのコーヒーチェーンより少し高めのスターバックスに行く人は、コーヒーの味やスタイルにこだわりがあるといわれています。その常連客たちが環境や社会のことを考え始めたら、世界を動かす力になるかも。

■スターバックスの「C.A.F.A.プラクティス」
http://www.starbucks.co.jp/csr/ethicalsourcing/cafe_history.html