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2016/08/12

グリーン・テキサス② カメ探し

すこぶる美味のドイツソーセージのランチを楽しんでいる間に土砂降りの雨も止んだので、自然保護区に戻った。雨が止まなくてもカメ好きの同行者に引き戻されていたに違いないが。

豪雨のあと水かさが増した川


見づらいのですが、
そのとき現れたペインテッド・バンティン
川の水かさがかなり増し、流れが急になっている。お目当てのマップ・タートルは下流に流されてしまったかも。。

ひとまず岸近くの遊歩道に降りると、美しいさえずりが聞こえてきた。艶やかな色をしたペインテッド・バンティンだ。バンティンは比較的高いところにとまってさえずる。オレンジのお腹とブルーの羽という美しい体色のおかげもあって見つけやすい。

カメ好きの同行者は、カメを探してずんずん川沿いの薮の中をかき分けて進んでいく。わたしは整備された遊歩道の上を歩きたかったが、言い出す前にクツはびしょ濡れでドロドロだ。ああ、もう仕方ない。

川の中にカメは見つからない。カメ専門家がすすめてくれたカメ観察ロケーションだ。ぜったいいるはずなのに、見つけられないのは豪雨のせいだろうか。

「いたぞ!」と大きな声。30センチ弱くらいの大きなカメが草むらを歩いている。雨上がりに草むらに産卵に来たメスのカメではないか、との推測。このカメがマップタートルかどうかを専門家に聞くために、写真を送信する。裏返すとお腹は少しオレンジ色だった。

雨上がりに草むらを歩いていたところを見つかったカメ

ファッションモデル並みにかなりの数の写真を撮られたあと、カメは水の中に帰っていった。その川のなかに目を向けると、なんとたくさんのカメたちが首を水面に出してぷかぷか漂うように泳いでいる。すごい数だ。やはりカメはこの川にいたのだ。しかしまだ彼らがマップタートルかどうかわからない。

「野うさぎがいるよ」。川辺にすんでいるらしいウサギをわたしが探している間に、いつのまにかずっと先をあるいていたカメ好きは、電光石火で川岸に浮かんでいた子ガメを捕まえた。さっきのカメと同種なのだろうか。甲羅がまだ小さいためか少し違うようにも見える。いくつかの種のカメはとてもよく似ていて、素人には見分けがつかない。また専門家に写真を送る。この子ガメも写真とビデオのためにしばらくポージングをさせられた。


つぎに水の中に入れて観察しようと、近くにあったゴミ箱から紙コップを拾い川の水を入れてきてカメを入れてやる。プカプカと手足を動かす様子が可愛い。




さっき写真を送ったカメ専門家からメールが来た。テキサス・リバー・クーターというヌマガメの仲間らしい。テキサス州の川や湖に生息しているカメだ。残念ながらマップ・タートルではなかったが、新しい種のカメを見ることができて大満足の嵐の日。

川岸で目を出しているカエル。見つけられますか?

地面にあがったカエル


2016/01/21

鉛入りの水道水で髪が抜ける?!取り返しがつかなくなったミシガン州の恐ろしい水道汚染。

何気なく飲んでいる水道水。もし危険物質が混入していたら。。
日常の生活からなくなると困るもので、真っ先に思い浮かぶもののひとつは、おそらく水でしょう。いま、アメリカのミシガン州では、水道水を飲めないという大問題が起きています。


アメリカ・ミシガン州の水道水汚染が深刻化

ミシガン州のフリント市では、去年から水道水を飲んだ人が体調不良を訴えていたそうですが、今年1月になって、水道水が鉛に汚染されていたことが大きく報道され、16日には、オバマ大統領が非常事態宣言を発表し、全米規模の問題となっています。市民にはボトルに入った水が支給されているそうです。



飲み水だけでなく、体を洗うシャワーの水も、家庭菜園に撒く水も汚染されているなんて。鉛に汚染された水道水によって、髪が抜け落ちてしまう恐れすらあるそうです。
(BBCニュース http://www.bbc.com/news/world-us-canada-35350275 )


住民の健康被害の発端は、財政危機

ミシガン州は、二年ほど前まで、フーロン湖の水を使うためにデトロイト市にお金を払っていました。しかし、財政的な危機に対応するためこのお金を節約しようと、五大湖から自前の水道管を敷くことにし、その工事の間だけフリント川から取水することにしました。ところが、新たな水の供給が開始された直後から、水が茶色っぽい、イヤな臭いがすると住民からの苦情が出て来ました。

フリント川の水には腐食性物質が多く含まれていたのですが、適切に処理されなかったために水道水に混入してしまったのです。フリント市の水道管の多くは鉛を使用していたため、この水によって水道管が腐食して鉛が水に溶け出し、住民の健康被害を引き起こしてしまったと調査官は考えています。

腐食を始めた水道管はもう交換するしか方法がないそうです。しかし、財政危機のフリント市にはその予算がありません。命に直結する水の問題。住民は一刻も早く解決を望んでいるのに。。

(CNNニュース:http://www.cnn.com/2016/01/05/health/flint-michigan-water-investigation/)


クリントン氏もフリント市問題を指摘。全米規模の問題に

折しも大統領選が盛り上がっている最中。民主党のヒラリー・クリントン氏は、1月17日の民主党大統領候補のディベートで、このミシガン州の問題を指摘し、共和党の州知事を糾弾しました。いまのところ、スナイダー州知事は、辞任を否定して、この問題に取り組むことを表明しています。

人の生活に欠かせない水。ジャングルや砂漠にいるとき、フィールドで川の水を生活に使うときや遠い井戸まで水を汲みいくとき、水道水のありがたみを実感しますが、その水道水が汚染されているなんて。


もし、川が健康であったなら・・

もし、フリント川が健全に維持されていて腐食物質が流れ込んでいなければ、この問題は起きていなかったはずです。川の水を野生の鳥や動物たちが使えていたかもしれません。きれいな川があれば、住民のレクリエーションの場としても利用されていたはずです。都市に生活しているときにも、人は自然の一部であることを忘れないようにしなければ・・。








2015/07/05

コーヒーやチョコレートにも大きな影響。世界中で深刻化する干ばつと天候不順

ブラジルの干ばつ


昨年、世界最大のコーヒー生産地ブラジルでの深刻な干ばつによって、コーヒー生産量が減少し、コーヒー豆の国際市場価格が急騰しました。ここ数年、天候不順による農作物への影響が問題になっていましたが、昨年は、干ばつで収穫量に影響があったのに加え、収穫時期にはエルニーニョによって降雨があり、豆の乾燥工程に影響したそうです。

ブラジルのサンパウロでは、昨年大規模な森林火災が頻発。降雨量が減り乾燥した草木は燃え上がるのが早く、なかなか鎮火できなかったようです。ブラジルでは、農地開発などによって森林の面積が減少し続けています。


ブラジルのセハードを空から。もとの自然はあまり残っていない。放牧地や大豆畑が多い。

ガーナでカカオ生産低迷


チョコレートの原料であるカカオの生産地ガーナでは小雨が続いており、昨年のカカオ豆収穫量90万トンに対して、今年の収穫量の見込みは、約70万トンと大幅に減少すると見込まれています。昨年西アフリカを襲ったエボラ出血熱は、カカオ生産地のガーナやコートジボアールなどには広がらなかったものの、国際市場価格上昇に影響し、ハーシーなど世界の大チョコレートメーカーが小売価格を8パーセントも値上げしたそうです。今年は生産の減少によって、さらなる価格高騰が懸念されています。

おいしいチョコレートは、なぜか
カカオ生産地ではない国からやってきます。
今年は、天候条件に加え、カカオの木を守るための農薬などの使用時期が遅れたことも、生産不調に影響しているようです。

2011年以降、カカオ価格が2年間にわたり低迷したことによって小規模農家の収入が減り、政府から支給される苗木や農薬購入のための補助金を農家が使いたがらず、農薬や木を守るための菌を買う時期が遅くなったことが影響しているとガーナ・ココア・コーヒー・シア農家協会は分析しています。(ウォールストリートジャーナル記事参照)

円安が続いているため、日本では輸入品であるコーヒーもチョコレートも値上がりしていますが、中国などで急速に需要が増加していることに加え、生産地の気候不良によって生産量が減ってしまえば、さらに値段が上がる可能性があります。

農作物生産には、安定した気温と降水が必要です。発芽、苗の成長、開花、結実、収穫というそれぞれの生育の段階に適切なタイミングでの環境の条件が重要なのです。そして、生産者の生活や生産国の状況などの社会的条件、選ぶ人の目利き、取引における国際的な安定、商品を生み出す技術など、私たちのところに届くまでには、実に多くの要素が絡んでいるのです。

気候変動の影響はますます深刻に


カリフォルニアでもここ四年にわたり深刻な乾燥状況が続いていて、農業や生活用水の不足や大規模な森林火災が問題になっています。

カリフォルニアの乾いた大地に植えられた農作物。
畑には灌漑のホースが張り巡らされている。

アメリカの食を支えるカリフォルニアの干ばつ


カリフォルニアは、アメリカ農作物の大生産地。高速道路を走ると、トマトやオレンジを積んだトラックとすれ違います。乾燥した大地の中で、アーモンドやトマトなどの青々とした農地は不思議な光景に見えるのですが、畑にはくみ上げた地下水を供給するホースが引かれているのです。多量の水が使われるため、長い時間をかけて蓄えられた地下水は、かなり減ってしまっているそうです。この地下水や川からくみ上げる水は、シエラ山脈に降る雪をもとにしていますが、近年、積雪量が減少し、さらに気温が高くなっているため、早い時期から解け出してしまっています。

家庭に例えると、父親の収入が減り(降雨減少)母親も働きに出た(地下水汲み上げで枯渇)のに、子どもにかかる教育費がどんどん増え(農地拡大)、生活費全般も値上がり(森林火災の増加)して、父親に定年が迫っている(森林面積の減少、気候変動)−というような状況。

カリフォルニアワインも収穫が減ると見込まれています。ただ、昨年の収穫は、少ない降水量のため、味が良くなっていると分析されています。


2014/09/25

国連気候変動サミットでディカプリオ氏演説。「個人レベルを超えた大きな行動を!」

ニュースで「気候変動」という言葉を聞いたり見たりしない日はないくらい、日常の中で気候変動を意識することが増えてきました。

異常な大雨、干ばつが世界の各地で多発しています。外国へ旅行するときにも、旅行ガイドに書かれていた雨季と乾季は、もう当てになりません。カリフォルニアでは、ここ3年以上も強い乾燥が続き、山火事が頻発しています。今年は、最悪の山火事の年と言われた昨年を上回り、年間にわたり山火事が起き、その規模も大きくなっています。

カリフォルニアの水瓶の一つイザベル湖。
渇水のため、満水時の1割程度しか水がない。

気候変動は植生に影響を及ぼし、それらを食べる生き物たちの行動も変えます。自然から直接材料を手に入れ、野生生物を食料としてきた人々も生活パターンを変えなくてはなりません。生活のための水を手に入れられる場所も時期も、その量も変わってきているはずです。

今週、ニューヨークで国連気候変動サミットが開催されました。これに先立ち、さまざまな呼びかけが行われ、日曜日には40万人を超える人々がニューヨークで気候変動への行動を呼びかけ行進しました。オバマ大統領の呼びかけは力強いものでしたが、同じタイミングでISに関する声明も繰り返し放送されたので、そちらの印象が強くなってしまった感じも。

このたび国連の平和メッセンジャーに選ばれたレオナルド・ディカプリオ氏の演説は、とても素晴らしいものでした。

レオナルド・ディカプリオ氏 国連気候サミット演説
国連のビデオ画像より

特に心に響いたのは、「もう個人レベルでハイブリッドカーを買うとかいうことではない。国家レベルで大規模な行動を起こすべきだ」というメッセージです。自分自身の環境への配慮を体現してきた彼の言葉だから、なおのこと強く伝わりました。

気候変動がエコシステムを壊してしまえば、私たち自身の生存も危ない。それは明白で、アメリカの軍ですら知っているのです。「気候変動は最大の脅威だ」と。

そして、市民は、国家や企業を動かすことができます。今、行動しなければ。
"You Can Make History"!



ディカプリオ氏の演説のビデオはこちら。

日本語訳はここから読めます。



2014/07/04

スリナムの旅⑤ 際立つカエルとキノコの面白さ

水と緑の国、南米のスリナムには、多様な生き物がいます。ジャガーやナマケモノ、オオアリクイ、コアリクイなど中型のホ乳類や、8種もの霊長類が筆頭にあげられます。さらに、植物、昆虫、両生類、鳥、魚類なども豊富。イルカや魚類など海や川の生物も多様です。


森の中のトレイルの小さな滝。ここで泳いだあとはビール!

個性的なカエルたち

湿度が保たれている森を歩いているときに、たくさんのカエルたちに出会うことができました。スリナムでは新種のカエルが多く見つかっており、最近もニュースになっていました。

ヤドクガエルの一種。
背中に卵を背負って移動しています。足の青がきれい。

滝で白いカエルを見つけました。目を閉じて眠っていたようです。そのうち見られていることに気づいたらしく、目が開き、体の色がだんだん周りと同じ茶色に変わって行きました。

滝にいたカエル。体の色を白から茶に変える途中。
キュートなカエル。

おなかの赤いカエル

正面からみたカエル

つぶらな瞳のカエル

魅惑のキノコ

森の中には、キノコも豊富です。とくに印象的だったのは、赤い茶碗の形をしたキノコと網をかぶったような姿のアミガサタケ。アミガサタケは日本にもあるみたいです。


白いアミガサタケ
赤いアミガサタケ
風変わりなキノコ
上からみたチャワンタケ。赤くて可愛い。
このキノコにカエルが座っている写真をみたことがあります。

2014/05/24

スリナムの旅④ 世界遺産の中央スリナム自然保護区へ ー岩山に暮らす生きものたちx


Surinam Raleighvallen - Voltzberg
ヴォルツバーグ(The Voltzberg)。奥に見える山の頂上に登ります。


奇観の岩山ヴォルツバーグ(The Voltzberg)に登る

中央スリナム自然保護区で、とりわけ有名なのは、ヴォルツバーグ(The Voltzberg)。原生林の真ん中にどさっとおかれたような、登る際に手でつかむものもほとんどない奇観の岩山です。

スリナム・ヴォルツバーグ周辺の森
ヴォルツバーグの近くにイワドリ(Cock of the Rock)の生息地があるのですが、どちらにも行くためには、日帰りでロッジに戻ることは難しく、近くにあるリサーチセンターに宿泊します。リサーチセンターはその名の通り調査に使われるのですが、普段は無人の建物です。森の真ん中にあり、水道も電気もありません。そのため、ハンモックや食料、水を持っていきます。

早朝にロッジを出発し、ボートで近くまで移動し、そのあと原生森を数時間歩きます。道中、いろいろな植物や動物に出会うことができました。ときどきホエザルやリスザルなどが木々の間を移動している様子が見えました。全員で立ち止まって、同行の生物学者の説明を聞きます。

鳥の鳴き声もあちこちから聞こえてきます。大きなコバルトブルーのモルフォ蝶がひらひらと飛んでいる様子は幻想的でした。モルフォ蝶は意外に動きが素早いのです。別の青い蝶シジミタテハはとまる時間が長くて、下のような写真を撮れたのですが、モルフォの写真は一枚も成功しませんでした。



倒木は新たな命を育む

美しい青い蝶(シジミタテハと写真家の方が教えてくれました)。

花びらに彩られるトレイル。
赤、青、ピンク、黄色などの花の箇所も。


リサーチセンターに着くと、さっそくハンモックの準備。普段使われていないこの建物の普段の住人はコウモリです。床にはコウモリのフンが積もっています。最上階に行くと、大群のコウモリが。。ガイドさんといっしょにコウモリを外に追い出し、床のフンを掃除しました。その床に、どさどさと持ってきた着替えや食べ物のバッグが置かれます。

しばらく人のこなかったリサーチセンターには、ハトが。
急な人間の出現に迷惑そう。

一同、ハンモックを吊るし終わって、テラス(っぽいところ)で休憩。ふと、忘れ物に気づいて、ハンモックが吊った暗い空間に荷物をとりに行ったのですが、そこに、カサカサ・・!っと素早く床を移動する黒っぽい影が。まさか、アレ(多様な生き物が好きなわたしですが、アレだけはどうしても受け入れられないのです)がこんなところに・・?!おそるおそる、じっくり見ると、長いしっぽがあります。なんと、それはサソリでした。

あー、陽のあるうちに見つけてよかった!でも、毒のある虫だし、このままでは良くないぞ。急いで、外に出て行っていただきました。

最初は他の生き物と思ってしまったサソリ。

さて、いよいよヴォルツバーグに向けて出発です。


上りの途中でハキリアリの隊列に遭遇。


太陽が照りつける中、手すりもない急な傾斜を登るのはかなり大変。重い荷物は岩山の下においてきています。まったくの手ぶらで登った前回は順調に登れたのですが、今回はカメラをバックパックに入れて持ってきたためか、重力をしっかりと感じながら進みました。岩山の所々にサボテンが生えています。土が少なく保水力が少ない場所でたくましく育っていました。

歩きながら下方を見るとちょっと恐い。

急な傾斜を歩いていると、ときどき空洞っぽい音がする箇所があり、いつかそこが崩れて穴があくのではないかと心配になります。また、幸い、いままで登ったのはすべてお天気の良い日でしたが、もし雨が降ると、つるつるする岩だから滑って落ちてしまいそう。でも、なんとか、息切れしながらも全員頂上に立つことができました!



頂上からの眺めは気持ちいい!

頂上からは360度の全方位に原生森林を見渡すことができます。遥か彼方はブラジルのアマゾンにつながっています。頂上に少しだけ低木があり、木陰を作ってくれていて、このほんのわずかなスペースに、全員で寝転び休憩しました。立ち上がると木陰からはみ出してしまうのです。


木陰や岩の下から続々と現れてくるトカゲたち

観光客のこぼす食べ物を狙う。

おやつを食べ始めたわたしたちに、トカゲたちが近寄ってきました。どんどんその数は増えていきます。最初は距離を保ち警戒していますが、だんだん近くによってきます。動きを見ていると、あまりにユーモラスなので、退屈しません。


岩山を下る若者たちのグループ

ヴォルツバーグに登る観光客のほとんどは、アドベンチャーを求めてやってくるオランダからの若者です。現地の旅行会社がほとんどオランダ語で営業していることや、アムステルダムからの直行便があることなどが貢献しているようです。ただ、今年に入って、頂上に落書きが増えました。たった数人の人や数組のカップルの名前が、大自然の世界遺産の貴重な素晴らしい景観の岩に書かれているところを見ると、がっかりしてしまいます。(注・上の写真の若者とは関係ありません。)

浅い小川で水浴び。魚も泳いでます・・

ヴォルツバーグを下り、宿泊拠点のリサーチセンターに戻ります。川で水浴びを終え、コーヒーとスナックで一息ついていると、空が急に暗くなり、熱帯のスコールが始まりました。気持ちいい天然のシャワー。


リサーチセンター周辺には花がたくさん咲いていました。

<スリナム・写真アルバムはこちら>


スリナムの旅③ 世界遺産の中央スリナム自然保護区へー”奇観の岩山ヴォルツバーグ”

1600万ヘクタールの原始の森を誇る中央スリナム自然保護区は、1998年にNGOのConservation Internationalとスリナム政府により設立され、2000年に世界自然遺産に登録されました。5000種以上の植物や、8種の霊長類、ジャガー、オオアルマジロ、ナマケモノ、コンゴウインコやコックオブザロック(イワドリ)などたくさんの魅力的な生き物がすんでいます。

中央スリナム自然保護区。

ユネスコ世界遺産のウェブサイト  http://whc.unesco.org/en/list/1017/

中央スリナム自然保護区の地図 Central Suriname Nature Reserve


中央スリナム自然保護区へ

パラマリボの空港をチャーター機で飛び立つと、すぐに眼下に広大な森が広がります。緑の濃い森と、いくつもの蛇行した川や何カ所かの金やニッケルの採掘場の上空を越えて、約1時間のフライトの後、周辺の森林や岩山にいくための本拠地となるロッジがある川の中州の小さな滑走路に着陸。今回は少人数の探検チームです。一同は、飛行場近くに飛んできた二羽のスカーレットコンゴウインコに感激しながら、ボート乗り場へ向かいました。

広大な森と自然の川の上を飛びます。

草地の滑走路。ここに着陸します。

この旅には、コックが同行しています。観光ロッジの炊事場でチームのための料理を作ってくれるのです。フィールドでは最低限の食べ物と言うことが多いので、彼の料理はこの上ない楽しみでした。ただ、彼はとってもマイペース。下ごしらえに時間がかかりすぎて、作ってくれた料理を食べる間もないまま出発ということが何回もありました。ある昼下がり、彼がジャガイモを剥いていたので、何を作るのか聞くと、チキンと併せてスープにする、と答えてくれたのですが、その料理には出会えなかったです。(誰の胃袋に入ったのかは謎のまま・・)

太陽光発電が使われています

ユネスコ世界遺産の説明が

このロッジからは、たくさんの見所に行くことができます。コパナム川(Coppename River)上流の滝(The Raleighfalls)。大きな岩山のヴォルツバーグ(The Voltzberg)。イワドリ(Cock of the Rock) の生息地、原生の森林、珍しい生き物たち。原生の自然の9割が残るスリナムならではの魅力満載です。

ロッジにいたタランチュラ


<スリナム・写真アルバムはこちら>


2014/02/02

世界湿地の日 ーラムサール条約の採択日の2月2日

毎年2月2日は、ラムサール条約の採択日(1971年2月2日)を記念し、「世界湿地の日」(
World Wetlands Day)に定められています。ラムサール条約の日本正式名は、「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」で、条約が採択されたイランの町ラムサールのにちなんでいます。現在、168カ国・地域がラムサール条約を締結しています。また、日本には、46カ所の条約湿地があります。

エストニアの湿地

毎年、世界の各地で講演やウォークなどの記念のイベントが開かれています。ラムサール条約のウェブサイト(英語)には、いままでのイベントが掲載されています。
http://www.ramsar.org/cda/en/ramsar-activities-/main/ramsar/1-63-78_4000_0__

世界中にいろいろな動物を愛する人々がいますが、鳥が好きな人たちの数はとりわけ多く、各地に長い歴史を持つ保護団体や愛好家のグループがあるだけでなく、それらを結びつける国際的なネットワークが築かれています。例えば、日本の野鳥の会は、バードライフ・インターナショナルという国際的なネットワークのメンバーになっています。国境を越えて移動する鳥の保護には国際協力が欠かせず、色々な国の人々がネットワークを利用して具体的な保全につなげています。

このような鳥をベースにした保全保全のための情報交換や、各地域との文化的な交流などは、他の生き物を守ろうとする人たちの参考になっているようです。


2014/01/15

バングラデシュの自然を訪ねて ーその2<世界最大のマングローブの森・シュンドルボン>  

ベンガルトラを求めて、バングラデシュの世界最大のマングローブ林・シュンドルボン(Sunderban)(*最初シュンドルバンと書いていましたが、多くの文献でシュンドルボンとなっていたので訂正しました。ちなみに米国人友人はサンダーバンと発音していました)を訪れました。1997年に世界遺産(The Sunderbans)に登録されています。

ダッカから中型機(リージェント航空を利用。他にも会社あり)で1時間弱。ジェソール(Jessor)に到着し、そこから車でクルナまで移動します。かなり時間の余裕のある場合は、ダッカからクルナまで陸路移動もできます。クルナは割と大きな町で、イスラム王朝の遺跡があるそうですが、今回は時間がないため、遺跡好きとしては残念でしたが、クルナ観光はパス。

町と町の間には、畑が広がっています。ときどき何かの工場やレンガブロックを焼く場所がありました。広場のようなところで、男性がクリケットしている光景をよく見かけました。旧英領ならではです。最近、魚の養殖が増えているとのことで、養殖池もたくさんありました。

マスタードの黄色い花があちこちで咲いていてきれい
線路も列車が通らないときは通路・物干し場・作業場!

長時間の自動車移動を楽しくしてくれたのは、トラックたち。車体にとてもカラフルな絵が描かれていて、それぞれ違うのです。最初のうちは喜んで1台ごとに写真を撮っていたのですが、多すぎてそのうち目で追うだけに。すれ違う車は、トラックがほとんどでした。

車体の絵にはどんな意味があるのかしら

すれ違うトラックを見るのが楽しい

台車を運ぶ若者たち

わらを運ぶ自転車

船着き場に到着すると、現地の観光客の人たちに頼まれて、一緒に写真をとりました。同行のアメリカ人には声がかからなかったのですが、外国人の少ない場所だったから外見の似ている日本人の方が話しかけやすかったのかも。

船で数時間移動して、昼食。スパイスがほのかに効いて、味の濃すぎないインド料理といった感じで美味しかったです。そのあと、すぐ着くかなーと思いましたが、日没を楽しみ、星が空に広がり、夕食の時間が来てもまだ着かず、船内のベッドで休憩。うとうとしていた月が真上に輝く夜中に、急に船が止まりました。川に沈む木にひっかかってしまったのです。なんとか脱出して移動再開。深夜に「到着」との肉声アナウンスが。



大きな川に赤い日が沈む。まるでバングラデシュの国旗のよう

到着したのは、陸ではなく、さらに大きな船の停泊地でした。大きな船は、より多くの人の旅の本拠地になっていて、ベッドルームやシャワーもあり、食事室もあります。すでに小型船のベッドに落ち着いていたので、そのままそこで寝ることにしました。

観光の拠点となる大型の船

翌朝、かなり早朝の靄のなか、エンジンのない舟に乗り換えて、生き物観察に出発です。