キラウェア火山の溶岩流から煙が立ち上る |
島は動いている
ハワイ諸島は、火山活動によってできた島々です。マグマが噴出する上に、火山が新しい島を形成します。プレートは北西方向に移動しているので、南東にあるハワイ島(ビッグアイランド)が一番新しい島なのです。ハワイ島は約50万年前に噴火によって誕生。熱い溶岩流が流れる大地には、最初は熱に強いバクテリアが登場。目で見ることのできる生き物は時間を経てからやってきました。新しい火山島にまずやってきたのは、風に運ばれてくる植物の種と、海の生き物、そして空を飛んでくる鳥たちです。シダや地衣類などが土を作り、そこに植物が根を下ろします。ハワイ島はまだ新しい島なので、そのような生物の進化を見るのに適しているそうです。
澄んだ空気のなかでみる満点の星空
キラウエア火山よりも前にでき今は噴火をしていないのが、中央北部にあるマウナケア火山です。マウナケアはおよそ4000メートルと富士山よりも高く、空気が澄んでいるので美しい星空が見られます。NASA、ハワイ大学、イギリス、日本など、世界の研究機関の天体観測施設があります。望遠鏡リストはこちら。一般の人たちも参加できる星空観測ツアーが人気のようです。溶岩の上にできた森へバードウォッチングに。 白い天体観測施設が遠く山頂に小さく見えます |
マウナケア火山から生まれた溶岩台地の上に広がる森に、不思議な鳥たちを探しに出かけます。