WILD10。グローバル会合のようす |
世界から1000⼈近くの環境保護に携わる科学者、保全活動家、政府関係者、先住民コミュニティの代表、アーティスト、政治家、土地所有者、企業リーダーが参加し、科学や保護活動だけでなく、成功事例や経験、見識、感覚、芸術的表現や不思議な体験などについても取り上げ、地球にとってよりよい未来について議論されました。
会議は、多くの組織や専門家の協力で開催され、ワイルド財団(WILD/The Wild Foundation) がファシリテーションをしています。ワイルド財団は、1974年に南アフリカで設立されアメリカで登記されている⾮営利団体です。
ウェブサイト:www.wild10.org
Twitter:@wild10_wwc
WILD10で議論されたテーマ
- ヨーロッパの原生自然
- Nature Needs Half — 半分は自然のために
- 水の危機
その他、以下のテーマが議論されました。
- 自然保護のスケール
- 先住⺠族とコミュニティの⼟地と海
- 都市の再原⽣自然化、若いリーダー、⽣活の変化
- ヨーロッパにおける⾃然の回帰、雇⽤創出と新経済という総合的な解決
- ⾃然と原⽣自然 –文化を通して
- ヨーロッパの⼤自然の回復
- ⾃然ベースの開発 –ビジネスと原⽣自然のリンク
- コミュニティと“私有地”の重要な役割
- 保護区はまだ必要か?
日本では「里山」など、人の手の加わった自然のほうがなじまれているので、原生自然のイメージが割と伝わりづらいかもしれません。
原生自然とは、人の⼿が加えられていない元のままの自然。科学的、芸術的、道徳的、存在価値など多くの恵みを人類にもたらしています。そこは多くの野生生物のすみかで、絶滅の危機にある希少な生き物の最後の砦ともいえる場所です。
サイの角の違法伐採をやめようとよびかけるアート |
ヨーロッパを巡る“グリーントレイル”ネットワークづくりを目指し、「サラマンカへの道」 としてヨーロッパの美しい景観のなかを 2500 キロメートルも歩いてきたジェフ・ダルギッシュ氏は、歴史的に巡礼者の重要な拠点であったサラマンカの会場で、参加者から⼤きな拍⼿で称えられました。
“グリーントレイル”ネットワークづくりを目指しサマランカまで歩く! |