Translate

2014/02/20

ソチ・オリンピックで"スターバックス"のなぞ

「どうぞご内密に・・・“NBCのオリンピック・ラテ”の秘密」みたいな英語のタイトル。何日か前に読んだWSJに、面白い記事がありました。

オリンピックのスポンサーではないスターバックスのカップが会場に?公式スポンサーのマックカフェのカップでなく、あの緑の人魚?まさか幻?ソチから一番近いスタバだって、350マイル(約560キロメートル)も離れているのに。

オフィス用のスターバックスのポット。参考に。
オリンピック会場ではバリスタがいるそうなので、違うやり方と思いますが。

このミステリーの答えは、NBC。2500人もの人員をソチに送っているアメリカの巨大メディア。彼らにとってスタバなしの日常は考えられないみたい。自前のスタバ・バリスタを送り込んだそうです。スタバスタッフだけで、57の国のチームの人員よりも多いとか。

「ナポレオン曰く、「兵隊は胃袋とともに進む」」とNBCのオリンピック担当上級部長。今のところ最もメダルを獲得しているアメリカは、毎日、オリンピック報道で盛り上がっています。

■ネットを検索したら、記事が日本語でも報道されてました。
「ソチにスターバックス出没の謎」
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304445404579388130337768474.html


ニューヨークでもワシントンDCでもロスでも、スタバには朝も昼も長い列ができています。すっかりアメリカの生活スタイルになったスタバ。実は、フェアトレードやコンサベーションコーヒーなどを通して「倫理的な取り組み―シェアード・プラネット」に力を入れています。

ほかでのコーヒーチェーンより少し高めのスターバックスに行く人は、コーヒーの味やスタイルにこだわりがあるといわれています。その常連客たちが環境や社会のことを考え始めたら、世界を動かす力になるかも。

■スターバックスの「C.A.F.A.プラクティス」
http://www.starbucks.co.jp/csr/ethicalsourcing/cafe_history.html



2014/02/08

マダガスカル新大統領が、ローズウッド違法伐採への取り組みを表明!

マダガスカルの森
今年始めに選出されたマダガスカル新大統領ラジャオナリマンピアニナ氏(Mr. Hery Rajaonarimampianina)が、マダガスカルの自然環境保全に新しい展開を生み出しそうです。

2009年のクーデター以降、深刻な状況になっていたローズウッドの違法取引問題に新政権が取り組んでいくと、2月5日のミーティングでラジャオナリマンピアニナ大統領が表明したことが、Mongabayの記事で報道されました。(ミーティングの相手は記事には明示されていません)

Mongabay.comの記事はこちら


ローズウッドの違法伐採は、森林を劣化させ、そこに住むマダガスカルの生き物たちの生息地を奪ってきました。この木を切って運ぶために、他の木も伐採され森が破壊され、奥地に入り込む違法労働者たちは、絶滅の危機にあるキツネザルなどの生き物たちを捕まえて食料にしたり、干し肉にして売ったりしてきたのです。クーデターで生まれた暫定政権は国際的に認知されず、海外からの支援は打ち切られ、森林でパトロールやガイドなどをして働く人々の生活を困難な状況に陥れました。そして、取り締まりの行き届かないなか、違法な行為が蔓延って行きました。


禿げ山が延々と続いています(マダガスカル南部)

また、違法伐採・取引は同時に社会的な問題にもなっています。違法な取引は、汚職を増やし、治安を悪化させました。貧困度の極めて高いマダガスカルのなかでも、とりわけ貧困に苦しむ人々の生活が、より不安定になったのです。

あらゆる面で、新政権の取り組むべき課題が山積みです。誠実に確実に取り組んで行ってほしいと期待しています。

バオバブの苗を売る農家(マダガスカル西部)

2014/02/02

世界湿地の日 ーラムサール条約の採択日の2月2日

毎年2月2日は、ラムサール条約の採択日(1971年2月2日)を記念し、「世界湿地の日」(
World Wetlands Day)に定められています。ラムサール条約の日本正式名は、「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」で、条約が採択されたイランの町ラムサールのにちなんでいます。現在、168カ国・地域がラムサール条約を締結しています。また、日本には、46カ所の条約湿地があります。

エストニアの湿地

毎年、世界の各地で講演やウォークなどの記念のイベントが開かれています。ラムサール条約のウェブサイト(英語)には、いままでのイベントが掲載されています。
http://www.ramsar.org/cda/en/ramsar-activities-/main/ramsar/1-63-78_4000_0__

世界中にいろいろな動物を愛する人々がいますが、鳥が好きな人たちの数はとりわけ多く、各地に長い歴史を持つ保護団体や愛好家のグループがあるだけでなく、それらを結びつける国際的なネットワークが築かれています。例えば、日本の野鳥の会は、バードライフ・インターナショナルという国際的なネットワークのメンバーになっています。国境を越えて移動する鳥の保護には国際協力が欠かせず、色々な国の人々がネットワークを利用して具体的な保全につなげています。

このような鳥をベースにした保全保全のための情報交換や、各地域との文化的な交流などは、他の生き物を守ろうとする人たちの参考になっているようです。