南米のスリナムには、いろいろな人種の人々が住み、いくつもの文化がミックスされた国ならではの多様な食文化を楽しむことができます。
中華料理は首都のパラマリボで。
首都パラマリボには、中華レストランが充実。豆腐や醤油味、野菜や肉の炒め物など、なじみのある味の料理が多いので、ほっとできる場所かもしれません。メニューの漢字がちょっと嬉しいです。ツーリスト情報センターで聞いたところ、日本人旅行者はまだ多くないそうです。
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中華料理店ではお客さんも中国人が多いので、南米にいることを忘れてしまいそう。 |
外国人向けの大きなホテルや観光地のレストランのお料理は、オランダ風で、彩りがきれいです。
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豆と野菜のサラダ。カフェ・ランチ。 |
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ホテルの朝食。オムレツとパンケーキ♡ |
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オランダ人の多いパラマリボ。チーズやツナが出されます。
パンケーキに粉砂糖が合います。 |
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美味しいエスプレッソ。
植民地時代は、ここからオランダにコーヒーが送られていました。 |
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感じの良いレストラン。 |
フィールドでの食事
スリナムの人口の多くはパラマリボに集中しています。一方、国のほぼ9割が原生の森で、そこに先住民やマルーン(奴隷として連れてこられたアフリカ人が先祖)の住む村が点在しています。自然や生き物の調査をするときには、そのような小さな村を拠点にしたり、全く人の気配がない場所に滞在します。
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村の人がキャッサバの粉で大きな薄いパンを焼いています。
マヨネーズのような匂いに引き寄せられます。スープにつけて食べるのが美味しい。 |
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フィールド1日目は、町から持参したものを食べるので、わりあい豪華です。
真ん中は、ポムというスリナム独特の料理。チキンが入っていて美味しいです。 |
インドとインドネシア料理
オランダ統治時代には、他のオランダ植民地だったインドのゴアや、インドネシアのバタヴィアから、奴隷が連れてこられました。いまでも彼らの子孫がスリナムに住んでいます。そのため、パラマリボのレストランでは、インド料理とインドネシア料理のメニューがけっこうあります。
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インドネシア料理のミゴレン。チキンは甘め。 |
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これもスリナム風インドネシア料理。ナシなんとか。 |
植民地時代を考える
現在のスリナムでは、植民地時代の影響で多様な文化が楽しめますが、遠くの故郷から連れてこられ強制労働を強いられた奴隷制度のひどさを思うと辛くなります。パラマリボには、植民地時代のことや、もっと前の時代からのスリナムの文化について展示している博物館があります。
スリナムには、古代に現在の先住民族を含む人々とは全く違う種族の人々が住んでいて、文明を築き、その後どこかに消えてしまったようです。最近になって森の奥でその遺跡が発掘され、アドベンチャー・ツアーの目玉になっているようです。ピラミッドと同時期にできたとも考えられているんです。ミステリアス!
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植民地時代の総統府の建物が、現在は博物館として保存されています。 |
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奴隷は、コーヒーなどの栽培に従事させられていました。
当時のコーヒー用の道具。 |
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博物館のカフェ。見学で疲れたらここで休憩。 |