Lemurs of Madagascar |
キツネザルの94パーセントにあたる103種の絶滅の危険が心配されています。24種は、最も絶滅の危険が高く、さらに、49種が絶滅の危険が高く、ほかの20種の危険も高いと報告されました。これらは、絶滅の危険の高い生き物のリスト「レッドリスト」に掲載されています。
7月31日にマダガスカルの首都アンタナナリボで、キツネザル(lemur)に関わる重要な専門家が参加し、「キツネザル三カ年保全戦略(2013-2016) (The Lemur Conservation Strategy 2013-2016)」が発表されました。この戦略は83人の専門家により作成されたもので、185ページにもおよびます。30地域での重点的な活動が提言されました。また、それぞれ資金獲得目標(5万ドルから50万ドル)がたてられ、合計で3年間で約800万ドルが必要とされています。
代表者のChristoph Schwitzer博士(ブリストル動物園)は、「もし、いま行動をとらないと、前回の絶滅から200年たたないうちに、1種が絶滅する危険がある」と警告しています。
IUCN種の保全委員会・霊長類グループのRussell Mittermeier博士(CI)は、地元の住民と協力する草の根保護活動の重要性と、エコツーリズム、研究施設が保全に重要であるといいます。
いまだに、地元では食用にされてしまうことも多いというキツネザル。保全のために、マダガスカルを訪れ、かれらが観光資源としての価値をあることを住民に示すことも、わたしたちにできることのひとつですね。
詳しいリリースは、IUCNのウェブサイトに掲載されています。
http://www.iucn.org/about/work/programmes/species/?13487/Lemurs-of-Madagascar-three-year-conservation-plan-launched